お前と会うまでは
家に帰って待つものは
うるさい女房にバカなガキ
それでもいいと思ってた
それを背負うも人生と
お前と会うまでは
仕事に行っては怒鳴られて
家に帰りゃあ邪魔にされ
身を置く場所もないままに
疲れて惨めな自分だけ
お前と会うまでは
花やら星の名前など
全く気にせず生きてきた
歌やら本の物語
触れることなく生きてきた
お前と会うまでは
これが天国というのなら
なぜに人目を憚るか
これが地獄だというのなら
なぜにこれほど安らぐか
もとより甲斐性などないし
金を渡せるわけじゃない
「そんなのいいの」と笑うよな
女はいないと思ってた
お前と会うまでは
お前と会うまでは
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