なのはな
エレベーターを出てから
三番目の左側
あなたの名札が貼ってある
廊下の前で止まる
ドアを開けるとそこは
陽の当たる病室
穏やかな寝顔に
そっと近付いて行く
終わりの神様が何時も
隣に座っていたね
だから本当のことを
いっぱい話せた
部屋の中にいると
わからないだろうけど
外の陽気もずいぶん
暖かくなったよ
眼が痛くなる位
鮮やかななのはな
一面続いている傍らを
二人で歩いたよね
いつの日にかもう一度
一緒に歩けたらいいね
あてどない約束を
繰り返すこの頃
終わりの神様がいつも
隣に座っていたね
だから全ての瞬間
愛しく感じた
あなたを起こさないように
額にキスする
唇で感じとれる
体温が嬉しい
部屋の中にいると
わからないだろうけど
外の陽気もずいぶん
暖かくなったよ
もうすぐ咲くよ
なのはな
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